2013年03月28日
白銀の八ヶ岳硫黄岳登山
3月9日AM7:30松本を12名が3台の車に乗り合わせ出発。快晴の中央高速道路を走り、諏訪南インターから、青空に白銀映える八ヶ岳連峰を望みながら広大な山麓を走る。AM9:00美濃戸口到着。Sさん、Yさんと合流し登山準備を整え、ピッケルを携行し9:20登山開始。
氷結した林道を慎重に進み、AM10:40美濃戸山荘到着休憩する。
美濃戸山荘前で道は北沢と南沢に分かれているので北沢方面へ進む。
赤岳鉱泉までは沢沿いに雪道を進む。六月ごろであれば、針葉樹林帯の林床ではゴゼンタチバナ、スミレ、オサバグサが咲くであろうがこの時期は白銀の世界だ。
北沢ルートを進み、林道終点の砂防ダム手前で休憩し喉を潤す。此処から小橋を渡り、せせらぎを左に聞きながらトレースを頼りに雪道を登る。Yさんが 「鉱泉の匂いがする」 と鼻をヒクヒクさせる。その方向に目をやると〝ぽっかり〟開いた2メートルほどの雪穴は地面が赤い。
「なるほど鉱泉の熱で雪が消えている」
鈍感な吾輩には何も感じない。が、Yさんは敏感なのかな?
左の河原の石の赤いのは鉱泉の影響なのか?夏通った時には気がつかなかったが、雪の白さで強調されるのだろう。
しばらく進み橋を渡り、登る前面に横岳大同心の岩壁が迫ってくる。〝おお~スゲ~〟
思わず立ち止まり雄大な景色を写真におさめる。 シャリー
前方林の方向から何やら賑やかな歓声が聞こえてきた。
木立を回り込むと〝おお~!!〟日本離れした景色が目に飛び込んできた。
一瞬、カナダにいるような錯覚に陥った。
赤岳鉱泉アイスクライミングフィールド。
年中無休の山小屋【赤岳鉱泉】でここ数年やっている人口的に作り出すアイス
ゲレンデ(アイスキャンディー)だそうだ。 「これはすごいぞ!!」
赤岳鉱泉ではイベントが開催されていた。
アイスキャンディーカップ 2013.2.23-24
これは凄いことになっていた。
「飛び入り大歓迎ですよー」の誘いを横目に聞き流し、赤岳鉱泉小屋へとびこんだ。
PM13:30赤岳鉱泉小屋に到着。 「お疲れさま」 食堂で昼食をとる。
雪斜面での滑落防止練習
昼食後、全員アイゼンを装着して、深い雪を掻き分け、大同心岩壁ルート脇にある雪斜面に向かう。斜度30度程の雪斜面で1時間程滑落停止の指導を受け、明日の登攀に備える。
PM4:00小屋へ引き返し、泊する。
食事までの間、皆思いおもいに酒、肴を持ち寄って宴会が始まった。
〝乾杯!!〟〝カンパイ〟乾杯をして本日の山行を労らう。
今宵のメニュー 山小屋の楽しみは食事です。
山小屋では珍しいビーフシチュー、ポトフ、 サラダ、フルーツ(りんご、オレンジ)
赤ワイン(特別サービス・・かな)で乾杯! ポトフとご飯はお代わりできます。
10日AM5:30起床。朝食後AM7:30雪山装備を整え小屋を出発。上空は薄曇、無風。
アイゼンを効かし森林帯の雪斜面を登る。
赤岳鉱泉からは最初に沢を二本横切った後、針葉樹林帯となる。
森林帯の雪斜面を登り高度を稼ぐ、歩き出して1時間ほどで森林限界からぬけでる。
右手に赤岳2899m、阿弥陀岳2805m、南西に白銀の中央アルプスが雲間に望まれる。
ここから30度を超す真白な雪斜面を、ジグザグに登り続け、小さな雪庇を乗り越え赤岩の頭と呼ばれる稜線に、AM9:00登り出た。展望が開けた。が、時折湧きあがるガスに阻まれ見通しが利かない。
天気が良ければ、北西方向に真白な北アルプス連峰が聳え連なり、北八ツの蓼科山、天狗岳の彼方に、妙高、火打山の峰々が望まれるであろうが。残念ながら見通しが利かない、
急登を登り切ると赤岩の頭 赤岩の頭の稜線を行く 後方、阿弥陀岳
小休憩の後、黒い雲がのしかかる横岳、赤岳を横目に見ながら硫黄岳山頂を目指す。
冷風が吹くアイスバーン状態の稜線を、アイゼンを効かし登り続け、
AM9:30硫黄岳山頂に全員登頂する。
吾輩今回初めて冬山登山に参加です。登頂の喜びに浸る。
万歳!!なのだ~
が、湧きあがるガスで展望が利かない。吹き上げる強風を避ける場所がなく。
集合写真を撮り下山を開始する。
稜線からの雪斜面の下降に注意し、森林帯の雪道を慎重に下山して、
AM11:00赤岳鉱泉に無事帰還する。昼食後、PM12:30小屋を出発。
昨日と同じ北沢ルートを引き返し、美濃戸山荘からは雪解けた林道をを歩き、PM3:00美濃戸口に無事到着する。
往路と同じ道を走り、PM4:00松本に無事到着、解散とする。
Posted by さだやん at 21:36│Comments(0)
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