2012年07月28日

常念岳・蝶ケ岳縦走登山


常念岳・蝶ケ岳縦走登山
常念岳・蝶ケ岳縦走登山

松本へ行くたび均衡のとれた常念岳に何時しか登ってみたいという願望を持っていた。
ウェストンが言っている 「松本付近から仰ぐすべての峰の中で、常念岳の優雅な三角形ほど見る者に印象を与えるものはない」 とウェストンも美しい常念に惹かれて登ったのだろう。

7 月28 日AM6:30 豊科駅北の県安曇野庁舎駐車場に、参加者16 名が集合。貸切バスに乗り、一ノ沢登山口へと向う。
AM7:30 登山口から一列縦列で登山開始。天候は晴模様だが、上空は雲が覆い稜線は望めない。登山口から10 分ほどで樹齢400 年の橡ノ木を祀る「山の神」の鳥居前にでた。「山の神」に手を合わせ、登山の安全を祈る。ここから渓流左岸沿いの森林帯の中、ウグイス、コマドリなどの鳥が囀る緩やかな登りの登山道を進む。

常念岳・蝶ケ岳縦走登山
 渓流沢道を進む                            胸突き八丁

2 時間程で、一ノ沢支流が合流する河原に登り出る。小休止後、河原の右岸そして左岸の急坂を登り、クルマユリ、ニッコーキスゲの咲く山腹の巻き道を辿ると、AM11:15 最後の水場に到着する。この登山道にはいくつもの水場があり、他の山行と比べると水には事欠かない。
小休止後、森林帯の中、ひたすら胸突き八丁の急坂を登ると、木々の枝越しに前方空高く、雲間から常念岳への稜線が望まれる。PM12:15 常念乗越に登り出ると眼前に、天を突く槍穂高の峰々を望み、赤い屋根の常念小屋に登山者で賑わっている。皆歓声をあげる。

常念岳・蝶ケ岳縦走登山
 常念小屋で憩う登山者

常念小屋で昼食後、PM1:30 軽荷で、北に聳える横通岳へ向かう。低木帯を登り出て振り返ると、沸きあがる雲間に常念岳、西に槍、穂高岳の峰々がひと際高く聳えている。

常念岳・蝶ケ岳縦走登山
 横通岳山頂目指し稜線を登る(後方常念岳)

中腹から白砂礫帯のジグザグ路を登ると、高山植物の女王コマクサの群落に出会う。
振り返ると、ガス湧く稜線に常念岳がそそり立ち鞍部に常念小屋が望まれる。

常念岳・蝶ケ岳縦走登山
 コマクサの奥に槍ヶ岳が望める    チシマギキョウの下に赤い屋根の常念小屋が見える

PM2:45 横通岳2767mに全員登頂。山頂からの遠望は効かないが、北に大天井岳が望まれ、西に聳える槍ヶ岳北鎌尾根の後方に裏銀座の山々が連なっている。20 分程憩いの後、PM4:00 常念小屋に戻る。

常念小屋は大正八年築で、日本アルプスでは最も古い小屋の一つだ。
こちらの食堂にはテラスがあり、我々16名はtっラス席での夕食となった。

7月29日、槍ヶ岳の稜線に笠雲が覆う朝を迎える。AM6:15 準備を整え、荷を背負い、常念岳山頂を目指して登る。、花崗岩石がゴロゴロと積み重なった急傾斜の登山路を登る。岩陰にミヤマダイコンソウが所々に咲いている。AM7:45 祠の建つ頂に全員登頂。「バンザーイ!」。山頂からは、上空に夏雲が湧き、360°の大展望とはいかないが、これから目指す、波打つ稜線の彼方に蝶ヶ岳が望まれる。


常念岳・蝶ケ岳縦走登山
 常念岳を下る                         森林帯を行く

AM8:05 山頂を出発。花崗岩石の尾根道を降り続け、約1 時間半程で、ミヤマキンポウゲ咲く森林帯の最低鞍部に到着する。ここで小休憩して、花咲く草地から森林帯を登り続け、槍、穂高を右に望む尾根道に登り出ると、PM12:00 岩峰の蝶槍2677mに登頂する。

常念岳・蝶ケ岳縦走登山
 蝶槍山頂(2677m)で弁当                        蝶ヶ岳山頂


ここで、ほっとひと息の昼食後、緑のハイマツが覆う、展望の良い蝶の稜線を歩き、PM1:00 蝶ヶ岳ヒュッテに辿り着く。
蝶ヶ岳ヒュッテには十数年前に宿泊した。当時とは変わらない佇まいだが、変わったのはソーラーパネルが設置されていたくらいかな。
一休み後、蝶ヶ岳山頂で記念撮影し、雲が湧く午後の槍、穂高岳を見納めて、PM1:20 下山を始める。

常念岳・蝶ケ岳縦走登山
花畑を横目に三股登山口へ下る

お花畑を抜け、森林帯の急坂を降り続け、 まめうち平を経由して、PM5:20 ようやく三股登山口に到着。
今朝常念小屋を6:15に出発し約11時間、安曇野の金字塔常念岳と蝶ヶ岳への稜線は、その穏やかな美しさとは逆の辛い登攀の連続を歩き続け足が蔕ってガクガク!!
ようやくタクシーに乗り込み皆の顔に笑顔が戻った。PM6:10 安曇野庁舎駐車場で解散した。


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Posted by さだやん at 22:28│Comments(0)登山
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