2013年08月12日

夏の霞沢岳登山

夏の霞沢岳登山

一日目
7月27日、メンバー10人雨あがりの上高地入り、準備を整えて徳本峠へ向かう。
明神までは夏の賑わいが感じられる。
明神館前で休憩後、徳本峠入口の標識を右折し落ち着いた樹林帯を進むと、わずかに登り山らしくなりなってきた。

夏の霞沢岳登山
明神からの分岐                              白沢支流の橋を渡る       


右手の枯川沿いを高山植物を愛でながら登ると白沢支流の橋を渡る。夏らしい新緑と冷たい流れは気持ち良い。道脇には、サンカヨウが青い実をつけ、カニコウモリの細い茎に白花が咲いている。
先頭を行くリーダーが 「これはサンカヨウの実で食べられるよ」 と言いながら食べている。
吾輩も熟していそうな実を採って食べてた・・・・
うぅん? チョット渋味を伴う酸味が口に広がった!! 「チョイ渋いね~」 と言うと。
「もう少し熟したものは良いよ」 とKさんが食べている。
もう、これ以上食べたくもなかった。
 
夏の霞沢岳登山
サンカヨウの実

登山道は切り返して白沢本流沿いに出る。
やがて本流と離れジグザグ登る。振りかえると明神岳が雲間から望める。
やがて、最後の水場に着く。此方で休憩し喉を潤す。
樹林帯の道は次第に高度を上げ、切り返しながら登り霞沢岳分岐に到着する。
ここからは、徳本峠まではひと頑張りだ。

夏の霞沢岳登山

登山道も幾分広くなり小屋までの距離が感じられる。やがて、山小屋の発電機の音が
近づくいてきた。樹林帯を抜け出ると目の前が開けテントが現れた。
前方を行く仲間が   「ハ~イ 到着」

夏の霞沢岳登山

「ほわ~」 支え柱で固定された小屋が・・・・ 
なるほど? 話には聞いていたが歴史のある山小屋だ。
その奥に数年前に新築された新館が真新しい。
徳本峠小屋は大正12年の創設。
2010年よりリニューアルされ創設当初の貴重な建物は、歴史的な建物の保存の一環として休憩所や資料館として活用されている。
我々一行10名は、この歴史的な旧舎が今宵の宿舎です。

夏の霞沢岳登山
夏の霞沢岳登山 写真左上、旧舎に入る我々
 写真上、新館での食事風景
 写真左、屋根裏寝室 

 平屋建てですが屋根裏も利用した
 段違い3階構造になってます。





昼食を摂り展望台へ向かうが明神岳は分厚い雲に隠れ山容が見えない。
残念だが明日の朝に期待し小屋に戻る。
仲間達は、一杯飲みら談話中だ。吾輩もザックから「ワンカップ大関270ml」と
「するめイカ」を取り出し加わった。

再度 乾杯 なのだ(^0^)
クチュクチュ □(^~^)  ぷは~ □( ^ロ^) ゴックン 旨いッチ
宴会は夕食まで続いた(食事メニューはこちら

第二日目
7月28日朝食を済ませ、舎外へ出るが雲が湧き始め、近くの山々が見え隠れしている。
AM6:25、我々10 名霞沢岳山頂を目指して出発。展望台から霞沢岳への登山道の整備されたトウヒやコメツガの樹林の中をゆっくり進む。

夏の霞沢岳登山

急坂をジグザグに登り、1 時間程で頭上が開けAM7:30、ジャンクションピークに到着。ここから林の中の長いゆるやかな山稜線を2 時間程下り続け、小さい湖畔(水たまり)?の湿地帯を通り過ると最低鞍部に出る。この鞍部から緩急織り交ぜてのアップダウンが続く、東側がガレ落ちた侠稜線を横切ると、荒れた急斜面の登りが続く。南側斜面には、クルマユリ、アキノキリンソウ、ハクサンフウロなどの花々が咲き、私達を励ましてくれる。
北側へ斜面を巻きこむように進むと、六百沢源頭部分のガレを横切る。突然のように目の前に現れる一直線に突き上げる、斜度50~60°とも思えるハイマツ帯の急斜面を、真っ直ぐに登り続け、岩道を這うように登り切ると、AM10:00 ようやくK1 ピークに到達する。目の前にK2の稜線と霞沢岳の山頂がガスで見え隠れしている。リーダーが
 「ハイ此方の方向に穂高連峰です」 「今日は分厚い雲に覆われて残念」
指差す先は真白!!穂高岳は流れるガスで閉ざされていた。期待外れだ (≧Д≦)

夏の霞沢岳登山
K2直下を登る                                  霞沢岳

休憩後ここから9名が山頂目指して狭い岩稜線を進む。20 分程でK2 ピークを通過して、頂上直下のお花畑の東斜面をトラバース気味に廻り、岩場を登りきると、AM11:15、 霞沢岳山頂に到達する。
「おめでとう!」「おめでとう」
山頂には三角点と申し訳程度の「霞沢岳」の標識の畳十畳程の広さの山頂を囲う様にハイマツがガスの中へと続いている。

夏の霞沢岳登山
山頂直下を行く                               霞沢岳山頂

昼食を摂っていると、ポツリ ポツリと雨が落ちてきた。山頂直下のお花畑で集合写真を撮り、AM11:40、下山を開始、K1 ピークで待機していた1名と合流して10 名となり、急な斜面を慎重に降下し、往路と同じ登山道を引き返し、ジャンクションピークを経て、PM16:15 徳本小屋に到着。
一休み後、 急ぎ足で下山を開始する。明神を経由しPM18:45 上高地到着。待っていたタクシー2 台に乗り込み、沢渡で解散。今日の歩行時間は12時間「お疲れ様」


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Posted by さだやん at 22:27│Comments(3)登山
この記事へのコメント
スイス展望ハイキングから帰国フライトで42J席でご一緒でした。
早速お訪ねしましたら、徳本峠の記事なのでコメントさせていただきました。

当時は技量的に無理があったため、霞沢岳へ登らず小屋で遊んでいました。

その顛末記を下記に(画像は芳しくありませんが・・・・)
http://blog.goo.ne.jp/kurakura-get/d/20100811 その1
http://blog.goo.ne.jp/kurakura-get/d/20100817 その2

お世話になりました。
Posted by 蔵くら at 2013年09月08日 20:36
徳本峠に関しては、”その3”もあります。
http://blog.goo.ne.jp/kurakura-get/e/c454e336bfb0569f3d841cc7a9459afa

霞沢岳には自信がなくて、小屋で留守番をしていた時の顛末記です。

10月26日(土)に一人で登る予定です。
16時からの山のコンサートに予約して、その晩は宿泊します。
27日はまだ余裕があるようです。

峠の小屋は大好きです。
Posted by 蔵くら at 2013年09月12日 18:07
蔵くらさん、こんばんは

山小屋でコンサートとは、洒落ていますね~
峠の小屋で音楽を楽しめるなんて素敵ですね。

どうか楽しんできてください。
お気をつけていってらっしゃい。
Posted by さだやんさだやん at 2013年09月14日 21:34
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