2015年08月11日

何度でも剣岳 

8月1日
天候続きの晴天の日、室堂駅に降りたった。
我々18人は準備を整えて今宵の宿舎「剣山荘」へ向けて出発する。

室堂→雷鳥平→新室堂乗越→新室堂乗越(昼食)→別山乗越

別山乗越の剣御前小屋に到着
この広場から眺める剣岳は雲ひとつなく絶景だ。 「やぁ~よく来たね待っていたよ」 とばかりに聳え立っている。前回訪れたのは2013年8月3日でした。ここから眺める剣岳は分厚い雲に覆われて、今にも雨が降るかのようだった。が、今日は素晴らしい天気だ。明日の登山に期待がかかる。

何度でも剣岳 
前方奥が剱岳2999m

休憩後、剣御前山腹の雪渓を横切り、剣岳登山の最前線に建つ剣山荘めざす。
午後2時30分剣山荘に到着。山小屋には珍しいシャワーで汗を流し、
食事前の楽しい一時を過ごす。

何度でも剣岳 
後立山連峰からのご来光

8月2日
4時に朝食の弁当を済ませ万全の身支度で山荘を出発する。
東に連なる後立山連峰の稜線から昇る朝陽に合掌し「登山安全を祈念する」

30 分程で一服剣を経て、小1 時間で高々とそそり立つ前剣を乗り越え、剣岳本峰へ向う。
前剣からは、急峻な岩場が連続する。要所に取り付けられた鎖を頼りに、僅かな岩の凹凸に足場を確保し、手がかりを確認して、登り続ける。

何度でも剣岳 
カニのタテバイの取り付けを上る

ここからは、最大の難所、高度差15m以上の垂直岩壁カニのタテバイを攀じ登る。
剱岳は、鎖場が多く切り立っているので、ベテランでなければ登れないと言われているが、剣岳の別山尾根は、鎖や梯子で完全に整備されています。鎖から手を滑らせることさえなければ、安全に登れますが、鎖から手が滑れば、確実に死にます。

前回登っつた時は、雨の叩きつけるなかを鎖と足場を頼りに慎重に登った。
鎖を握る腕から雨水が脇腹につたわり、身体が冷えた想いが脳裏をかすめた。
今日は登山絶好日、鎖を握る手に力が入る。

何度でも剣岳 
カニのタテバイ上部

周りを見る余裕はない。岩の僅かなスタンスに足場をつくり、岩溝に手がかりを探し、
鎖を握りしめ、体を攀じる。皆、無言で攀じ登り難関の一つカニのタテバイを、
全ての力を出し切るように乗り越え、クリアー。

しばらく岩稜線を登りつめ岩峰の頂、剣岳山頂2999mに全員見事に登頂する。
「バンザーイ!」
「おめでとう!」
握手を交わし、互いの健闘を讃え合う。

何度でも剣岳 
山頂でバンザイ

30分ほど山頂に憩い、下山を始める。
20分降下した岩場の途中から帰路のルートを下り、垂直の岩壁カニノヨコバイをトラバースし、続く岩稜の急降下を鎖を頼りに降りる。前剣からの急傾斜の岩場を降下し、AM11:30一服剣に辿り着く。
ここからの緩やかな斜面を下っていくとシナノキンバイ、ハクサンイチゲの花々が、何事も無かったように微風に揺れている。PM12:00剣山荘着、昼食を摂り、PM12:30室堂へ向って出発。
雷鳥平を通過してPM4:20室堂に到着。PM4:30最終バスに乗り帰路に着く。


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Posted by さだやん at 23:55│Comments(0)登山
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